よく行く渓谷、というか渓流は、三か所ある。
いちばん下流域にある渓谷が、いちばん秘境度が高い。
入り口までの道も大変だし、入ってからも車を置くまでは怖い。
三つの渓谷は微妙に環境が違うのか、それぞれ植生が独特で、それぞれ楽しませてくれる。
今日はそのうちの、いちばん秘境度の高いところへ行ってきた。
秘境度が高いだけに、春のこの時期に一度か、よくて二度行くだけだ。
今日のメインは、サツマイナモリとヤマルリソウ。
サツマイナモリ。アカネ科サツマイナモリ属。
ここではあちこちで群生している。
開ききっていないのがほとんどで、ようやく見つけた。
花言葉は、「愛のささやき・素朴な暮らし」。
群生するわりには地味に見えるこの花らしい。
ヤマルリソウ。ムラサキ科ルリソウ属。
昨日撮ったキュウリグサもムラサキ科。
まったく同じような花をしている。
キュウリグサが約1mmに対して、これは約10mm。
昨日練習しておいてよかったと、一瞬だけ思ったけれど・・・
ミヤマカタバミもあちこちで群生していたが、日射しか気温の関係か、どうもしゃきっとしない。
ツーショット
チャルメルソウが勢いよく伸び始めていた。
こんな姿のチャルメルソウは、初めて見た。
いつも見る姿。
ユキノシタ科チャルメルソウ属。花言葉は「謙遜」。
カキドオシ。
シソ科。花言葉は「享楽・快楽」。
ヒトリシズカ。
センリョウ科チャラン属。「隠された美・愛にこたえて」。
帰りにもう一度見ようと思ったが、見つけられなかった。
野の花あるある。
チャランとは茶蘭。
ケマンソウ
木の花も咲いている。
クロモジ
シキミ
ヒサカキっぽいが不明。
モミジイチゴ
これがオレンジ色の実になると、初夏だ。
渓流を軽やかに、二つの影が飛ぶ。
キセキレイ。ちゃんとポーズして待ってくれた。
行き帰りの道すがら、あちこちで桜が満開だった。