ヌメ革の残りで、型どりにチャレンジ。
仕事帰りにジュンテンドーに寄って、板とクランプを買って帰った。
板は面が取ってあったし、幅はカード用にちょうどよいあまり具合。
じっさいには25mmでよかったのだが、50mmのクランプ4つ。
菱目打ち研ぎのために買った板が3枚余っていたので、板の幅より2~3mm大きめに切った。
縦はよかったのだが、横は糸鋸でなかったのでカッターナイフでしこしこと切った。
ヌメ革を切って、湯沸かしでちょっと熱めのお湯をためて、革を浸けるとあっという間にしみた。
しみたのを型にはめて、切り込んだ板で押さえて、クランプで止める。
セカンドバッグを作ったときのように角の余りもなくて、ぴったり。
適度に乾いたところで、取り出し用の切れ込みを雲形定規で取って、切り取る。
しかしできあがってみると、この形になんの意味もない。
ほとんどの製品が単純に半円形であることの意味が、何となくわかる。
一晩おいて、乾燥させる。
で今日は、型どりした革に合わせて、型紙もつくらずに裏側の革を切って、床処理をして、貼り付けて、縫う。
バネホックを取り付け、初めて買ったセットについていたスムース糸で縫う。
コバを適度に切り取り、トコノールでコバ処理。
大きさも十分に余りがあるし、ヌメ革に白い糸が美しい。
実用にも耐えるだろうが、実用のために作ったのではなく、型どりの実習として作った。
それはそれでいいのだが、レザークラフトを始めて約三ヶ月のひと区切りの集大成。
のような美しさがある。
自己満足だろうけれど、実用に迫られて作ったのでないからかもしれないけれど。
ダリのパンの絵のような意味が、自分にはある。
ような気がしてならない。
ヌメ革に白い糸が、たどり着くところであることに、いたく納得する。