3月になった。
備北のセツブンソウが気にかかる。
ネットで調べても、情報が引っかからず、自治体のホームページでも「公開前」とあるばかり。
ここ3年、2月末から花が見られたので、とりあえず行ってみる。
家でじっとしていても、精神衛生上よくない。
いや~、ほんとうに「公開前」だった。
ようやく見つけたのが、
こんな姿が見られて、却って感動すらしてしまった。
案内板にも、
今年は例年になく、雪が深かったということだった。
南向きの自生地では盛りが過ぎていると道の駅で聞いて、そそくさと行ってみる。
日当たりが違うだけで、こんなにちがう。
花びらがシオシオになり始めて、たしかに盛りは過ぎたようだが、群生の様子は圧倒的だ。
去年まではここには来なかった。
徒然草52段を思い出す。
「かばかりと心得て帰りにけり」だったわけだ。
アズマイチゲの自生地へ。
群生とはいかないが、美しく咲き始めている。
もうひとつのセツブンソウの自生地へ行ってみる。
ここは杉林を背後に控え、セリバオウレンがたくさん自生している。
まだ小さい花が多かった。
ここのセツブンソウは、まだ蕾だった。
なぜだか、真室川音頭の一節が浮かんできた。
「~~つぼみのうちから、通うてくる~」
傍の白梅のつぼみも堅いままだった。