雨の中、有福温泉へ行ってきた。
温泉が湧いていなければ単なる山の中なのだが、
三階建てくらいの旅館が建ち並ぶと、まさに温泉「街」となって、
何だか不思議な感じがする。
ネットで予約した「よしだや」に泊まった。
床の間を含めて8畳のこぢんまりした部屋だが、
木枠の窓とか、こたつとか、ほっこりと落ち着く雰囲気。
眺めはよいとはいえないが、窓のすぐ隣に薬師堂の古びたお堂がある。
さっそくお風呂をいただく。
女風呂は「かんのん湯」、男風呂は「やくし湯」と名づけられ、源泉掛け流し。
ぬるからず熱からずだが、有福独特のさらりと上質な泉質。
ほんのり硫黄っぽいにおいもする。
計3回入ったが、どれも一人でゆったり入った。
食事はこたつで部屋食。
向こう付け、刺身、やまいも焼き、茶碗蒸し、たらちり鍋、牛肉ステーキ、カレイからあげ、とりそぼろご飯。
ビールに、日本酒(都錦)2本いただいた。
どれも美味しく、多いかなと思ったが、ちょうどよかった。
食後は「湯の町神楽殿」へ神楽を見に行く。
500円で1時間くらい見せてくれるらしい。
早めにいった方が良いというので、20分くらい前に行くと、もう7・8人入っている。
「塵輪」、「恵比寿舞」、「八岐大蛇」の三演目を熱演。
滋賀、松山、横浜からもお客さんが来ていた。(司会のおじさんが聞いたのでわかった)
とくに「恵比寿舞」の舞手が上手かった。
合わせ鐘をたたいていた小学生が、何となくそわそわとつまらなそうなのが可愛かった。
見終わって、寝る前に入浴。
翌日、朝風呂後の朝食は卵焼き、焼き鯖、海苔、味噌汁、漬け物、梅干し、雑穀米。
これまた美味しくて、4杯おかわりした。
9時半過ぎに出発。
雨もやんだので、すぐに帰るのも何だから、三瓶に行くことにした。
途中琴ヶ浜によったが、海鳴りが大きくて、砂を手に握って耳元で鳴き砂を聞いた。
道の駅によったりして、2時間くらいで三瓶西の原に到着。
そういえば新婚の頃、父母と一緒に一泊した。もう何十年も昔。
広々とした高原で、とても気持ちがよい。
そのまま川本町でカツカレーを食べて、帰宅。
ゆったりのんびりして、ストレス解消して、よい旅だった。
よしだやのホームページ