『忠実な羊飼い』は長年ビバルディの作として知られていたが、じつはニコラ・シェドヴィルの作曲で、ビバルディの名を借りて1737年パリで出版したということが、1989年明らかになった。
(・・・ビバルディにしてはメロディの展開やコード展開など違和感あって、楽譜をよく見るとNicoras Chedvilleとあるではないか・・・)
まあ、誰の作曲であれ、フランスらしい典雅さをもった名品のひとつだ。
と、それはともかく。どう録音するか。
これまで作製は、いわゆるソフト音源で、生音はつかっていない。
USBオーディオ・インターフェースで、生音・外部音源を取り込むことはできる。
譜面台にゴリラポッドをからませて、クリップ式のマイクホルダーをつける。
撮影時、マイクケーブルは外している。
写真でも薄々おわかりかと思うが、部屋にこれ以上ものを増やしたくない。ので、カメラの三脚が使えないかと考えて、このようなセッティングに。
アルト・リコーダーにはちょうどよい高さと方向かと思う。もう少しオンマイクの方がいいかもしれないが。
マイクは、オーディオテクニカのカラオケ用と思われる¥3000くらいの。
振動やノイズをひろわないかというと、ひろうだろうけど、そこまでシビアに考えていない。
で、生音取り込みもできることが確認できた。
ここからが、問題点。
(1)アルト・リコーダーに慣れていないので、指使いがソプラノとこんがらがる。→練習すれば何とかなるだろう。=まだ通して間違えずにはできていない。
(2)テンポの揺らぎをどうするか。
通奏低音の鍵盤とチェロは打ち込んでいるが、クロック的にド正確で、これに合わせてリコーダーを演奏すると、機械的で面白くない。
リコーダーのメロディーの、揺らぐテンポにどう機械(PC)を合わせていくか。
二人で、せーのでやれば問題は何もないのだが。鍵盤が弾けないし、分裂することもできない・・・
1.先にメロディーを吹き込んで、それに合わせてテンポを変化させる。
2.どうせ自分でメロディー吹くので、あらかじめテンポの変化を打ち込んでおく。
どちらにしても、微妙なテンポの変化をPCでやる厄介さは変わりない。
1. 無題
言われてみるとこのフルートソナタ、確かにヴィヴァルディのいつものやや騒がしい曲調ではなく、典雅な感じですものね、真の作曲者はフランス人だったのか。1989年にそれが明らかになったとは知らなんだ。でも、この曲の素晴らしさは変わらない。
自分が好きなのは、「バロック音楽の楽しみ」の番組テーマであった 第2番第1楽章のPreludeです。ラリューのフルートとラクロワのチャンバロが朝靄の草原という雰囲気を醸し出す感じが今でも好きです。