あれから1週間。
スイカズラは咲いたかしらと、散歩。
気温は20℃超え。
なにやら美しい声がする。あれは、イソヒヨドリ・・・
耳を澄ませて鳴く方向を探す。
公民館集会所の屋根のアンテナの上で。
去年は春先に、きれいな声で盛んに鳴いていたが、今年はあまり聞こえなかった。
同じように暖かい冬でも、生き物たちは微妙に感じ分けているのだろうか。
今年の冬から春にかけて、鳥たちの活動は、昨年ほどではなかった。暖冬疲れとか、そういうのあるのだろうか。
気持ちの持ちようであるのだろうが、あんなに技巧的できれいだと思った鳴き声も、今日は何だかうるさく聞こえる。
なぜここにあるのか分からないが、アヤメが咲いている。
五月連休が終わると、山もアヤメ、カキツバタの季節だが、今年はじっと我慢。
うちの小さな庭のバラも咲き始めたが、なぜかここにも咲いている。
あんなに盛んだったヤエザクラも、無残になったので、割愛。
いつもの散歩道は、昔の土手。太田川放水路の末端の堤防上。
草が伸び放題だったが、今年はきれいに刈り取られて、はたしてどうかなと思ったが、
わずかながらノイバラが清楚な花をつけた。
先週はまったく影も形もなかったのに。
山蟻のあからさまなり白牡丹 与謝蕪村
こんなにすっきり刈らなくてもいいのにとも思うが、衛生面からも必要だろう。
いかにも5月の若葉、
おや、これはカスマグサか?
カラスノエンドウと
スズメノエンドウの
間の大きさなので、こう名づけられているそうだが、
じゃあハトとかそれくらいの鳥は思いつかなかったのか。
ハトは「豆鉄砲」で、マメ科の名前には不都合か。
アブがいるのでレンズを近づけると、いったん離れたが、花蜜には抗いがたかったらしい。
誰も見ないだろう花も、ちゃんと咲いている。
もう茅花・ツバナの季節か。
マクロで寄ってもつまらないが、疎らに並んでいても絵にならない。むずかしい。
ニワゼキショウ
キツネノボタン、金平糖草の実がはっきりしてきた。
あら、こんな所にノイバラの茂みが。
歩いて行くと、刈り取られずに残っているノイバラの茂みがあちこちある。
そういえば蕪村は、野茨の句を印象的に詠んでいる。
道絶えて香に迫り咲くいばらかな
愁いつつ丘にのぼれば花いばら
花茨故郷の道に似たるかな
ツツジが真っ盛り。
キュウリグサも、先週よりたくさん咲いた。
歩いて行くと、道端の草は抜かれたりしている。
ナンバーワンでなくてもオンリーワンとか言ったけれど、
オンリーワンでもなければ、抜かれるのか・・・
同じように自生していても、どこにでもあればそういうものか・・・?
考えれば、スズメは偉いなあ。
いやあ~この姿は、やはり偉い!
川沿いを帰っていると、
やはり珍しさに勝てないのが、人間かもしれない。
このあと電柱に飛んで、きれいな声で鳴いた。
スライドショーをどうぞ。(音が出ます)
1. 無題