去年の11月9日、嫁様と秋の深入山に行って、イノシシ汁を食べたのだが、
その前に正子姉ちゃんのところに寄って、加古川のおばさんの香典を立て替えてもらったのを渡して、その時、深入山に行くのなら香草の墓に参ってくればと言われたので、
深入山の帰りに加計のサンクスでお花と線香を買って、お参りして帰った。
その時、サングラスケースに入れていたメガネをケースごと落としたと、嫁様が言う。
あれから3ヶ月以上経つのだが、探しに行く? と訊いてもいい、と言う。
きっと今ごろは草の上で泥や埃にまみれているのかもしれない。
それはいいからメガネケースを作ってくれと言われてからしばらく経つ。
作りたくなくはなかったのだが、デザインとか構造とか、あれこれ考えたり、
体力が落ちたりして、昨日になった。
以前作ったエチケットカッター入れと同じ構造でいいんじゃないかと思って、
これでいい? と尋ねてみると、いいと言う。
革も何種類か見せると、東急ハンズで買った金ぴかアソートの中の、シルバーっぽいのがいいと言う。
ではと、作ってみた。
単色で寂しいので、赤と緑の糸をアクセントにしてみた。
バッグの取っ手につけられるようにというリクエストに応えてみた。
自分としては、取っ手がうまくできたと思う。
革を半分に折って貼り付けて、真ん中を一本縫うやつ。
一度やってみたかった。
嫁様は、上品な色合いだと喜んでくれているので、胸をなで下ろしている。
しかし、(一部分とはいえ)うまくいった物を他人にあげるのは、なんだか複雑な気持ちがする。
まあ、同じようなのを自分用に作ればいいのだし、嫁様が使うので、
いつでも見ることはできるのだけどね。