春告げ花がひと段落して、高原はどうかいなと行ってみた。
途中いつものキャンプ場へ立ち寄ろうとしたが、どうやら冬期閉鎖中に火事にしかけたらしくて、
アプローチから完璧に入れなくなっていた。
キャンプブームはいいが、危機管理は日常生活より求められる。
賑わっていたスキー場も今は何もなかったかのような横を通って、コーヒー用の水を汲みに。
雪を踏みしめ歩いたのが、まるで夢のよう。
水汲み場のそばには、ショウジョウバカマが。
その向こうには、ウグイスカグラ。
水を汲んで車まで戻ると、三輪車に乗った男の子と小さな自転車の女の子とお母さんが、側道を行く。男の子は勢いよくこいで行くが、元気なものだ。これも、春の風景だな。
いつもの蕎麦屋の前の駐車場に駐めるが、だれもいない。
おやおや!来週には食べられる!!
標高800mの高原は、思っていたより冷たい風が吹く。
ま、当然のように、何もない。
それでも、いつものコースを歩いてみる。
米軍の訓練空域になっているので、歩いている間中、爆音が響いていた。
機影からしてF-15かと思うが。
林の中、といっても今は木の葉も落ち、水も少ない。
いつもだったら見ないミヤマカタバミが、咲いている。
トリカブトは葉っぱだけになって
このみずみずしくて(美味しそうな)のは何だろう?
はえている場所からすると、バイケイソウか。
あんなに
ふてぶてしく立派になるとは。
ちょっと行くと、いつもは見ないのが。
花からすると、エンレイソウかと思うがどうだろう。
いつもはこの時期には来ないので、エンレイソウだとすれば儲けものだ。
あとは、ヘビイチゴか?
マユミの花芽?
スミレも寒そうだ。
タムシバが咲いているが、サクラの花はどうもさえない。
もう散ったあとかとかと思っていたら、
ようやく咲き始めたようだ。
高原の春を告げるのは、タムシバ。
蕎麦屋さん近くには、誰かが植えた水芭蕉。
その脇には、ネコノメソウ。
駐車場まで戻ってみると、いつの間にか
たしかに面白いコースではある。アップダウンがあるし、さわやかな自然だし。
ということで、今日の行程は終わりにして、様子見に立ち寄ったのが、
地久院のしだれ桜。
ライトアップの準備もしてあるし、今が盛りではないか。
それでは、と次に長沢のしだれ桜へ。
樹齢推定400年という。
もういい時間になったので、自宅までをカーナビに入れる。
高速の方には案内せず、はっと気づくと、
刀匠正光屋敷跡の桜。エドヒガン。
期せずして、有名どころを渡り歩いたことになった。
県北は今が桜の盛り。
どこを通っても、美しく咲いていた。