今回はほとんど、自分用のメモ。
今持っている、トロンボンのマウスピース。
左から、
| リム内径 | リム厚 | スロート径 |
Vincent Bach 6 1/2AM | 25.4 | 7.1* | 6.53 |
Vincent Bach 6 1/2AL | 25.4 | 7.1* | 6.63 |
Best Brass 6C** | 25.375 | 7.15 | 6.8 |
スキットル付属の漏斗 | 32.6* | 0.8* | 7.6* |
(単位mm)
( *は実測値。その他はメーカー公表値)
( **メーカーカタログに、Vincent Bach 61/2AMに相当とある)
6 1/2ALがいちばん低次倍音が多く感じられ、鳴りが深いが、レスポンスが重い。とくに高音域にその傾向が見られる。
その次が6 1/2AM。高音域のレスポンスはよいが、低音域の響きが薄くなる傾向にある。
6Cは外形状が反った(いわゆるジェットトーン型)で、全域でレスポンスがよいが、響きが薄くなる傾向がある。
ただし6Cは、スピードを緩めて息を深く出すと、柔らかく暖かい音色も出せる。
漏斗は、気を付けていないといつの間にか溢れて、ウィスキーをこぼしてしまう。
以上は、あくまで自分の感想で、奏者によって、あるいは演奏するジャンル等によって感じ方は違うはずだ。
上図のように、いくつもの数値(9つ)プラス材質が、マウスピースの性格を決める。
演奏者にとっての相性はもちろん、音色にも大きく関わる。
さらに音域ごとの吹奏感と音色が、変わってくる。
ということで、組み合わせはほぼ無限。
かくして管楽器奏者は、マウスピースコレクター、マウスピースオタクと呼ばれる。
さらには己を見失い、マウスピース無間地獄へと堕ちていくので、あった・・・。
20本以上ケースに入れて持ち歩く猛者もざら。
自分もかつては、もう数本持っていたが、どこに行ったのやら・・・・。
Vincent Bach 6 1/2ALが、高1のとき初めて買ったマウスピース。(写真のはたしか2代目)
演奏の性格上、小さい径を使っていたが、年取って(40代半ば)息が弱くなって、原点回帰。
さらにレスポンス求めて、少し浅めのAMにかえた。
浅くなった分、息のキックバックがつらくて、Best Brassにかえて、今のところこれで落ち着いている。
息が弱いというのは、多くが背筋の衰えによる(と思う)。
いかに楽に音が出るかが、問題なのです。
もちろん体力、筋力の持続も大切だが、衰えはあっという間に襲ってくる。
多くの管楽器奏者が、その問題に直面しているようだ。
自分の身近にも、何人か知っている。
体は、刻一刻変化する。朝調子よく吹けても、午後はうまくいかなかったり、練習場では緊張したりする。
漏斗みたいなただの穴で、音を出せというのが、どだい無茶な話なのです。
楽器練習のほとんどが、音を出すことの練習に終止して、
コロナ時代の今、バンド練習もなく、ここ幸いと音を出す練習ばかりしている。
おかげで昔は苦手だった、マウスピースの取っかえ引っかえもできるようになった。
しかしこうまで自粛が続くと、何のために練習しているのか不安になることもある。
ワクチン接種も始まったので、年末のライブができることを信じよう。